もうすぐ4歳になる娘は、内気で繊細、そしてとてもマイペースな性格。お腹にいたときからその気質は変わらず、予定日を過ぎても出てこようとせず、最終的には帝王切開でこの世界に誕生した。
赤ちゃんの頃から人見知りが激しく、「かわいいね」と声をかけられると固まるか泣くかのどちらか。1歳4ヶ月でようやく歩き始め、公園デビューを果たしたものの、他の子がいる遊具では遊ぼうとせず、ひとりになれる場所を見つけては自由に楽しんでいた。滑り台に登っていて後ろから誰かが近づくとパニックになり、大慌てで滑り降りて私に抱きついて泣くことも少なくなかった。
幼稚園に入園してからも、お友達の輪に入るよりも遠くからじっと観察するばかり。誰かが話しかけてくれても、戸惑って泣いてしまうことが多かった。「このままお友達ができなかったらどうしよう」と不安を感じることもあったが、4歳を目前にして娘が自分からお友達と遊び始めるようになった。きっかけはよくわからない。でも、これまでじっくり周囲を観察し、自分のペースで成長してきた娘にとって、その瞬間がようやく訪れたのだと思う。
「子どもはちゃんと自分のタイミングで成長していく」。その姿を見て、安心と同時に少し寂しさも感じた。ゆっくりだけど、確実に前へ進んでいる娘を、これからも見守っていきたい。